働き方が多様化してきたことによって、将来に対する漠然とした不安を感じるようになってしまっていませんか。
実は、その漠然とした不安の正体は、突き詰めると2つしかありません。そしてその不安はたった1のことを明らかにするだけで解消することができます。
この記事では、将来に対する漠然とした不安の正体を明らかにして、その不安を解消する方法をご紹介します。
漠然とした不安であっても冷静になって整理していけば、誰でも解消することができます。
ぜひこの記事を読んで不安を解消して、迷いのない人生を歩んでいきましょう。
- 将来に対する漠然とした不安は、お金を軸に考えると簡単に整理できる
- 不安の正体は、「①このまま働き続けられるか」と「②ライフイベントに耐えられるか」の2つしかない
- 自分の市場価値を把握することで、キャリアの悩みを解消できる
将来の漠然とした不安の正体
「今の仕事が不満というわけではないが、このまま今の仕事を続けていても良いのだろうか」
そんな将来に対する漠然とした不安を抱えている人は、実は多くいます。
大企業が倒産したり、黒字企業でもリストラがおこなわれたりと、新卒で入社した会社で定年まで勤め上げることが基本ではない時代になって久しい今日。
ITの発展によってビジネスの寿命が短くなってきており、「いつまでも安定して稼げる仕事」は減少の一途をたどっている状況です。
そんな世の中なので、将来に対する漠然とした不安を抱える人が多くなるのは当然といえるでしょう。
では、その漠然とした不安の正体とは何なのでしょうか。
具体的なことを挙げていけばキリが無いですが、根本を突き詰めると2つしかありません。
- このまま働き続けられるか
- ライフイベントに耐えられるか
実は、この2点に集約されるのです。
なぜ、この2つと言い切れるのでしょうか。
これは「お金」を軸にして考えると簡単に整理することができます。
「お金」を軸に不安を整理する
あなたは、何のために働いているのでしょうか。
「社会貢献」や「自己実現」といった回答をする人もいるかもしれません。
では、「あなたの今の仕事には給料が払われない」となったらどうでしょう。
生活していくためにはお金が必要ですから、いくらやりがいのある仕事だったとしても、別の仕事を探すのではないでしょうか。
仕事や将来について考える際、お金のことを抜きにして考えることはできないのです。
逆に、お金を軸にして整理すると、将来の漠然とした不安は明らかになります。
「お金を稼いで、稼いだお金を必要なものに使っていく」
人生をお金を軸にして考えると、シンプルにこの繰り返しです。
これを分解すると、
- 使うためのお金を稼ぐ(収入面)
- 稼いだお金を必要なものに使う(支出面)
という収入面と支出面の不安に分けられます。
それぞれの概念に対する不安はこうです。
①使うためのお金を稼ぐ・・・今後も必要な分だけお金を稼ぎ続けられるか(このまま働き続けられるか)
②稼いだお金を必要なものに使う・・・必要なものは稼いだお金だけで足りるか(ライフイベントに耐えられるか)
結局、「このまま働き続けられるか」と「今後のライフイベントに耐えられるか」という2点が漠然とした不安の根っこになっているのです。
漠然とした悩みから解放されるためにも、この2点を明らかにしていきましょう。
不安その①:このまま働き続けられるか
現状に不満が無いのであれば、現在の収入が続く限り、収入面の問題は起こりません。
ですが、
「今稼げている収入が、将来減ってしまったり途絶えてしまうことがないか。」
という点で不安になっているわけです。
この不安の解消法は、あなたの市場価値を把握することです。
「あなたの仕事は、客観的にみてどれだけの金額を支払う価値があるのか」
ということを明らかにするのです。
現在会社からもらっている給料や年収が、そのまま市場価値になると考えてしまいそうですが、これは間違いです。
あなたが勤めている会社内部の事情によって、少なく支払われていることもあれば、多く支払われていることもあります。
その会社だから評価されているだけであって、会社の外に出たら思っていたよりも価値が低かったということもザラです。
また、今は多く支払われていても、事業のライフサイクルの観点から見みると、今後も同一水準で支払われる可能性が低いという場合もあります。
事業のライフサイクルというのは、導入期→成長期→成熟期→衰退期の4つの期をたどる考え方のことです。
会社や事業が成長期の場合、今もらっている給料は市場価値と比較して低いことが多いです。
会社は、今後も事業が成長するように利益の大部分を事業投資に回すので、従業員に給料として還元することはあまりしないからです。
ところが、成熟期になると得た利益を事業投資に回さずに従業員に還元する割合が高くなっていきます。
事業が成熟しているので、少ない労力で大きな利益を得て、その利益を従業員に還元してもらえる構造。
この場合、商品やビジネスの仕組みそのものが価値をもたらしている部分も多く、あなたや従業員1人1人が創出する価値が利益に対して低い場合が多いのです。
出している価値は低いのに、利益は得られるからあなたの市場価値以上の高い給料をもらえてしまっている状態といえます。
また、積極的な事業投資をしない成熟期を過ぎると、技術革新などによって衰退していくため、段々と利益が出なくなるため、あなたに支払われる給料は減っていきます。
こういったことから、給料イコール自分の市場価値を一概に考えることはできません。
では、どうやってあなたの市場価値を調べるかというと、転職エージェントに相談するのが理想です。
転職エージェントであれば、多くの業界、多くの職種の給与水準を把握しており、どの事業が事業のライフサイクルのどこに位置するのかといったことにも精通しています。
そのため、あなたが現在取り組んでいる仕事が、どのくらい世の中に求められているのか、つまり市場価値を明らかにすることができるのです。
転職エージェントを活用するというと、転職を前提として申し込むイメージを持ちがちですが、そんなことはありません。
転職エージェントは、現在の仕事に対して不満や不安がある人であれば、誰でも相談することが可能です。
転職することはリスクを伴いますが、転職活動や、まして転職エージェントに登録してキャリア相談すること自体はノーリスクなので、漠然とした不安を解消するためにも積極的に活用しましょう。
不安その②:ライフイベントに耐えられるか
漠然とした不安を解消するには、収入面を明らかにしただけは足りません。
支出面にも目を向ける必要があります。
それが「今後のライフイベントに耐えられるか」という視点です。
- 結婚
- 家や車の購入
- 出産
- 子供の高校大学進学
などなど。
これからも同一水準の収入が期待できるとしても、今後支出額が増えるのであれば、生活は立ち行かなくなります。
今後発生する予定のライフイベントと、それぞれのライフイベントに掛かるおおよその費用を見積もっておくことで、支出面の不安がクリアになるのです。
また、支出面を把握できたら、無理のない範囲で毎月の固定費を削ることも考えてみましょう。
あなたの本来の市場価値が今の収入よりも低かったとしても、支出を下回ることがなければ不安にはなりません。
毎月出ていく支出は少なければ少ないほど不安は小さくなります。
抑えられる支出はできるだけ抑えるように考えることも、漠然とした不安を解消するポイントです。
支出面の整理をするためにも、まずは家計簿をつけるなどして1ヶ月間でかかっている費用を明らかにしてみましょう。
市場価値を把握することでキャリアの不安は解消する
将来の漠然とした不安の正体は、「①このまま働き続けられるか」と「②ライフイベントに耐えられるか」の2つ。
「②今後のライフイベントに耐えられるか」という点については、支出面を把握すること不安を解消していくことができるでしょう。
一方で「①このまま働き続けられるか」という点については、1人で悶々と考えていても解消することは難しいのです。
それは、あなたの正しい市場価値をあなた自身で見極められないから。市場価値というのは、現在の収入とは必ずしも一致しません。
正しい市場価値を知るには、転職エージェントに相談するのがいちばんです。
正しい市場価値を知るには、転職エージェントに相談するのがいちばんです。
あなたは今後どんなキャリアを歩むことができて、その市場価値がいくらなのか。
将来に対する漠然とした不安があるだけでも、転職エージェントを活用することができます。
不安を解消し、迷いなくキャリアを歩んでいくためにも、ぜひ転職エージェントに登録してあなたの市場価値を教えてもらいましょう。